煉瓦 - Bricks

煉瓦建築は、文明開化の象徴でした。明治期の日本が西洋に追いつこうとする中で、煉瓦は近代国家の意志を形にする建築素材でもありました。横浜や神戸と並ぶ国際貿易港として発展した門司港には、その時代を象徴する煉瓦建築が数多く残っています。しかし、同じ煉瓦の壁に見えても、一棟ごとに素材も積み方も異なります。フランス積み、イギリス積み——その違いには、この港にどの国の技術が届いていたかが記されています。煉瓦の色や質感、刻印の有無にも、産地や製法、時代の変遷が表れています。


本誌では、こうした煉瓦の見どころを写真とともに紹介しながら、一棟ごとの建物が背負う歴史と文化を読み解きます。世界有数の国際港として栄えた時代の面影、総合商社・鈴木商店をはじめとする企業の物語、港湾都市としての栄枯盛衰——ひとつの素材を入口に、門司港の近代史が浮かび上がる一冊です。
媒体名:DIGS FIELD 触れる、感じる、深める — 煉瓦
判型:A5版 全76ページ
発行日:2025年2月
販売価格:1,100円(税込)
発行:一般社団法人海峡都市関門DMO


