MICE誘致・受入環境整備

関門海峡エリアには、旧門司三井倶楽部や旧大連航路上屋、門司電気通信レトロ館など、明治から昭和にかけての歴史を今に伝える建造物が数多く残っています。これらの空間は、単なる観光スポットではありません。企業研修や国際会議、報奨旅行の舞台となるユニークベニューとしての可能性を秘めています。
また、持続可能な観光の推進には、来訪時期の平準化が欠かせません。MICEは季節や曜日に左右されにくい誘客手段であり、閑散期の需要を生み出す役割も担います。
関門DMOでは、歴史的建造物を活用したMICEの誘致と受入環境の整備を通じて、地域全体の観光基盤の強化に取り組んでいます。

Our Approach

場所の力が、会議の質を変える

企業研修や国際会議の会場は、どこで開いても同じではありません。その場所にしかない歴史や景観が、参加者の意識を日常から切り離し、対話の質を変えることがあります。

関門海峡エリアには、国際貿易港として世界とつながっていた時代の建築が残っています。大正時代に建てられた社交倶楽部、かつて大連や台湾への航路の玄関口だった上屋、日本の通信インフラの歴史を伝える施設。これらの空間で会議を開き、研修を行い、海峡を渡る体験を組み込む。場所そのものが語るストーリーが、参加者に特別な文脈を提供します。

関門DMOが目指すのは、施設の貸し出しや誘致にとどまらないMICEの実現です。会場の選定から企画・設営・運営、宿泊施設との連携に至るまで、開催の一連の流れをDMOが支援するDMC機能を提供していきます。コンテンツ造成で培った体験プログラムや、インフラツーリズムの知見を組み合わせ、関門海峡でしか実現できない学会・会議・研修・報奨旅行の場をつくります。

小規模イベントの誘致

関門DMOが目指すのは、100〜150名規模の学会や会議の誘致です。旧門司三井倶楽部や旧大連航路上屋といった歴史的建造物は、この規模の会議に最も適したキャパシティを備えています。北九州は、鉄鋼、化学、窯業(セラミック)をはじめとする多様な産業が集積する、日本を代表する工業都市です。産業分野の学会にとって、研究テーマに関連する企業や工場が近接していることは大きな魅力となります。加えて、新幹線の停車駅があり、北九州空港・福岡空港からのアクセスも良好なため、参加者の移動負担が少なく、学会の前後にエクスカーションを組み込みやすい立地条件も整っています。

さらに、門司港エリアは主要な施設が徒歩圏内にまとまっています。会場、宿泊、飲食、観光のすべてが歩いて移動できるウォーカブルな環境は、車両移動を最小限に抑えた、環境負荷の少ないイベント運営を可能にします。歴史的な空間で会議を開き、産業の現場を訪ね、海峡を渡る体験を組み込む。大都市のコンベンションセンターでは実現できない体験を、関門海峡からつくっていきます。